もやしもん #6 しかしむしろ能登さんの演じる武藤葵に感動したということ

前回の引きで武藤葵(キャストは能登さん)が登場して、今回は武藤メイン。
もうそろそろ能登さんの出てるアニメを追いかけ始めて丸2年以上経ってるけど、久々に感動した。
スレとか見てると新しいタイプの役と言ってる人もいるけど、能登さんの演技の方向性としてはアイマスの宗像とかおまたんとかドール麻美とかむしろまるなびでのちょっとふざけたときの本人の素の部分と同じ。
でもラジオはともかく、アニメの役でこういう方向のをはっきりと出してきたという点でもやしもんはかなりエポックメイキングな作品になっていると言ってもいいんではなかろうか。(アイマスはメインの役ではなかったし、この方向は極一部だったし)
もちろんラジオとか聞いててこの方向性の声は(能登さんの声の幅の中でもトップレベルに好きな系統ではあるけれど)何度も聞いたことがあるから、それだけじゃすばらしいとは思っても感動まではしなかっと思う。
でも、今回の武藤葵の役は本当にすごかった。
一応アニメの前に原作読んでて、原作を何も意識せずに読んでる限りでは武藤葵の声は能登さんの声とは違う系統のもっと尖った感じのを想定してた(誰かと違ってマンガにキャストを当てながら読む習慣は無いので誰みたいな感じとは言えないけれど)
で、今回、能登さんが声を当てた武藤葵。想定してたキャラクターとは声の系統から違うんだけど、始まった瞬間から違和感は全くなし。
むしろ能登さんの演技が完全に僕が自分の中に持っていた武藤葵という役のキャラクターを喰ってしまって跡形もなく入れ替わった感じ。
そして入れ替わった後の能登さんの演じる武藤葵の方がとても魅力的。
誤解が無いように言うと、誰々にしか聞こえない、というのとは全く逆の状態。聞くと確かに能登さんの声で、それは間違いないんだけど、それがキャラクターから浮いている感触は微塵も無い。言うなれば完全に役を自分のものにしているってことなんだろうか。
声優さんが上手いっていうのをどう定義するかってのはなかなか諸説あって難しいとは思うけれど、僕は上手い=何種類も声を持ってるっていうんじゃなくて、上手いってのはやっぱり役が生き生きとしている、そしてその役はその人じゃないと考えられないという状態になることなんじゃないかと。まぁ当たり前といえば当たり前なことですが。
で、それを鑑みて、この能登さん演じる武藤葵。僕がファンであるというのを相当割り引いてみても、これは本当に上手いと思う。
うん。すごくよかった。
少なくとも興奮してこんなものを長々と書いてしまうくらいには…(苦笑)